※手術の写真を掲載しておりますので、
苦手な方はご注意ください。
SFTSとは何か
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、SFTSウイルスによって引き起こされる感染症です。主にマダニを介してヒトや犬猫などの動物に感染します。日本国内でも症例が報告されており、特に春から秋にかけてマダニの活動が活発になる時期には注意が必要です。東京ではこれまでないと言われておりましたが、最近では静岡、千葉、茨城で報告されており、東京だけ出ていないのは不自然な感じもしています。獣医師の死亡も報告があり人への感染も問題となっております。万が一に備えて知識を持っておきましょう。そして予防がとても大事です。病院へ是非ご相談ください。
犬猫が感染するリスク
犬や猫は屋外で過ごす時間が多いほど、マダニに咬まれるリスクが高まります。特に草むらや林など、マダニの生息地に近づくペットは注意が必要です。SFTSに感染した犬猫は、発熱、元気消失、食欲不振、嘔吐、下痢、出血傾向など様々な症状を呈し、場合によっては命に関わることもあります。人と同じく、ペットもSFTSから守る意識が大切です。
マダニ予防のポイント
・毎日の体表チェック:散歩や外遊び後は、被毛や皮膚にマダニが付着していないか丁寧に確認しましょう。特に耳の周囲や首、足の付け根などは要注意です。
・マダニ予防薬の使用:動物病院で処方されるスポットタイプや飲み薬、首輪など、さまざまなタイプのマダニ予防薬があります。定期的な投与を心がけましょう。
・屋外環境の管理:庭やベランダの草むらをこまめに刈り取り、マダニの住みかを減らすことも有効です。
・外出時の注意:マダニが多い地域や季節には、草むらや藪を避けたコースで散歩するのが望ましいです。
人とペット、両方を守るために
SFTSはヒトにも感染しうるため、ペットの予防がご家族全体の健康を守ることにつながります。マダニに咬まれた場合は、無理に引き抜かず、速やかに動物病院や医療機関を受診しましょう。また、SFTSのような感染症の正しい知識を持ち、日常的な予防を続けることが最も重要です。
まとめ
犬や猫のSFTS予防には、マダニ対策が不可欠です。定期的な予防薬の使用や日々のチェックを習慣にし、大切なペットと健やかな生活を送りましょう。疑わしい症状やマダニ付着を見つけた場合早めに獣医師に相談することはもちろん。油断せず毎月予防するのが最も効果的ですので、どんな予防薬が良いのかご相談いただければと思います
獣医師 井口和人

