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Clinical Cases 症例報告

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※手術の写真を掲載しておりますので、
苦手な方はご注意ください。

猫鼻腔内のリンパ腫

腫瘍の中でも血液のがんと言われるリンパ腫。
その一つの形態である鼻腔内リンパ腫についての紹介となります。
猫のリンパ腫は猫に発生する腫瘍の中でも3割を占めると言われており、猫のがんの中でも最もメジャーながんです。 消化器型(70%はこれ)、多中心型、縦隔洞型など様々なタイプがあります。
中でも鼻腔内のリンパ腫については、鼻の中であるため外からは見えず、骨に囲まれているため発見や診断が難しいタイプとなります。発生率もリンパ腫の中ではそれほど多いタイプではありません。
前述の通り診断が難しいということは発見が遅れる可能性が高い病気でもあります。症状が出現して発見されると比較的進行しており、猫ちゃんの状態が悪いということも少なくありません。

▲CTでないと診断は難しい。鼻の中の腫瘍が目のすぐ下まで侵入し、目を外側に押してしまっている。

▲鼻腔内も腫瘍で占拠され、空気の通り道がない状態。

CTの映像で見えた通り、発見時にはかなり進行して呼吸も苦しく、目も飛び出してしまっておりました。
このように発見が難しい上に進行すると症状はキツくでます。
かくいう、私の家族だった黒猫のチャイちゃんはこの病気で顔が変形し治療の甲斐なく2ヶ月程度で亡くなってしまいました。
今回は抗がん剤が効果を示し、苦しい症状は消え、お顔も綺麗な状態に戻すことができました
大変な病気ではあり、抗がん剤の治療は毎週に渡ります。しかし腫瘍による苦しみを解除でき、食欲が出て見た目にもとても状態が良さそうになります。
抗がん剤の治療反応が良い子は、長期頑張ることができます
自分の飼い猫には抗がん剤は全く効きませんでしたが、自分の見ている猫ちゃんたちの様子を見ると、抗がん剤をやった方が幸せに暮らせる可能性が高いと感じております。
自分の猫が同じ病気で苦しんだからこそ、この病気にはとても思い入れがあり助けてあげたい病気の一つとなっております
文責:院長 井口和人